16年食肉市場取引額は豚相場が落着き1.5%減も4,200億円台の水準を維持
日本食肉市場卸売協会がまとめた「食肉中央卸売市場及び指定市場の概要」(17年1月現在)によると、16年の中央10市場と指定16市場の総取扱金額は、前年比1.5%減の4,201億7,551万円となった。前年比で減少したものの、14年の3,894億円と比較すると大きく上回っており、高水準を維持している。豚枝肉相場の落着きが16年の減少につながったと見られる。15年からは65億円の減少となった。
中央市場の取扱金額は仙台1.1%増、東京1.4%増、名古屋6.0%増、福岡0.5%増と4市場で増加した。さいたまは8.8%減、横浜1.4%減、京都6.4%減、大阪3.6%減、神戸5.7%減、広島4.5%減となった。
指定市場の取扱金額は、宇都宮4.2%増、群馬2.6%増、岐阜0.5%増、加古川4.0%増、西宮5.4%増、岡山2.5%増、佐世保1.1%増と7市場で増加した。
中央市場と指定市場を合わせた牛の取引頭数は、牛は8.7%減の33万9,609頭、豚は0.2%減の214万2,110頭となった。牛では14年まで40万頭前後で推移していたものが15年に37.2万頭に減少、16年には30万頭台前半まで減少した。
牛の取引頭数のうち、和牛は52.6%(前年から1.6ポイント減)、乳牛は16.3%(0.7ポイント減)、交雑牛は31.0%(2.4ポイント増)となった。和牛と乳牛が減少する一方で、交雑牛が大きく増加している。
豚の取引頭数は、中央市場ではさいたま2.8%増、京都6.8%増、神戸4.7%増と3市場で増加した。指定市場では、茨城1.1%増、川口2.1%増、山梨5.7%増、岐阜0.6%増、東三河7.4%増、四日市7.3%増、岡山5.1%増、坂出0.6%増、佐世保1.1%増と9市場で増加した。