肉用種子取り用メス牛1.4%増の59.7万頭と2年連続増-畜産統計
農水省は4日、2017年2月1日現在の畜産統計を発表した。肉用種の子取り用メス牛は、1.4%増の59万7,300頭となった。昨年の2月1日現在の畜産統計で6年ぶりの増加に転じ、2年連続での増加で60万頭に迫る水準となった。
肥育素牛価格の高騰が続いてきた影響で、子取り用メス牛の増頭意欲は各地で高かったと見られる。17年2月現在では、地域別で前年から減少したのは中国地方の0.8%減のみ。16年の時点では、増加したのは北海道、近畿、九州の3地域のみだった状況から、全国的な増頭となった。繁殖メス牛の飼養頭数は全国では前年同月比1.4%増、北海道は1.4%増、東北は1.7%増、北陸は1.6%増、関東・東山は1.3%増、東海は0.8%増、近畿は3.7%増、中国は0.8%減、四国は0.2%増、九州は1.4%増、沖縄は1.9%増となった。
15年8月~16年7月の肉用種出生頭数は、全国で2.3%増、地域ごとに見てもそれぞれ増加となった。17年2月1日時点では、子取り用メス牛の飼養頭数がわずかに減少した中国地方でも、16年7月までの出生頭数は前年を上回っている。もっとも増加割合が大きかったのは、四国の4.8%増。飼養頭数の多い九州は2.9%増、東北は1.3%増となった。