16年度の一般と畜場数は173施設と7施設減、牛と畜頭数は4.3%減-厚労省
厚労省が18日に発表した16年度のと畜・食鳥検査に関する実態調査の結果によると、16年4月1日現在のと畜場数は195施設となり、15年度から1施設減少した。うち、設置者が国・都道府県の施設は16施設と前年と変わらず、市町村は57施設と2施設減少した。会社は81施設となり1施設増加、組合・その他は41施設と前年と同数だった。16年度にと畜実績のあった施設は176施設(うち一般施設173カ所、簡易施設3カ所)と、7施設の減少となった。
一般と畜場の16年度のと畜頭数は、牛が前年度比4.3%減の104万8,971頭、豚は0.8%減の1,615万9,026頭となった。そのほか馬は18.1%減の9,953頭、めん羊は0.3%増の4,915頭、山羊は3.6%減の2,854頭となった。民間施設(会社、組合・その他)が占める割合は、牛は65.9%と15年度から0.7ポイント増加、豚は81.2%と1.6ポイント増加した。
生食用馬レバーの加工基準に適合していると畜場は、①青森県・ATO食肉センター②福岡県・県南食肉センター③熊本県・株式会社熊本中央食肉センター④熊本県・千興ファーム食肉センター–の4施設。15年度に出荷実績のあった5施設のうち、2施設は15年度中に廃止、青森県のATO食肉センターと熊本中央食肉センターが新しく加わっている。
16年度の1頭当たりと畜料金(と畜解体料・と畜場使用料)の平均額は牛が8,558円(前年度9,012円)、仔牛4,460円(同4,537円)、豚2,105円(同2,234円)、馬8,499円(同8,878円)、めん羊1,988円(同2,006円)となった。いずれの畜種でも手数料は下落している。