6月輸入は牛肉5.1万tか、sG回避は不透明、豚肉7.5万t-貿易速報から推計
2017年6月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉5万1,000t前後、豚肉7万5,000t前後、鶏肉4万6,000t前後と見込まれる。前月比でみると、牛肉が5,000t前後減少、豚肉は1,000t前後減少、鶏肉はほぼ前月並が見込まれる。注目される牛肉だが、この段階でもフローズンsG回避は不透明だ。
財務省の2017年6月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比13.8%増の26万306tとなった。地域別には、米国は前年比10.5%増の6万1,799t、EUが7.7%増の3万2,417t、アジアが20.2%増の6万590t(うち中国2万1,512t、アセアン3万8,999t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)14.3%増の10万5,502tとなった。前月比では全体で8,685t増加し、うち米国は858t減、EUは1,090t減、アジアで8,719t増(うちアセアンは6,101t増)、その他の地域は1,914t増
となった。今回は、中国、アセアンの伸びが目立ち、家きん調製品が増加したと見られる。
6月の動物検疫数量は、牛肉が5万7,729t、豚肉が9万6,726t、家きん肉が4万9,586t、家きん調製品が4万429tだった。前月比では、牛肉で5,065t増、豚肉は572t減、鶏肉で1,017t減、家きん調製品で3,439t増となった。なお、動検の肉類合計数量は26万392tで、肉類総輸入量とほとんど同じだった。
これらから推計すると、6月の牛肉輸入量は5万1,000t前後(豪州2万5,000t、米国2万1,000t、NZ2,000t、カナダ2,000t、メキシコ1,000t)が見込まれる。豚肉は7万5,000t前後(EUが2万9,000t、米国2万t、カナダ1万6,000t、メキシコ7,000t、チリ3,000tなど)とみられる。鶏肉は4万6,000t前後(ブラジル3万5,000t、タイ1万t、米国1,000tなど)、鶏肉調製品は4万3,000t前後と見込まれる。