チルド牛肉も協定外で3,900t超、Q2のチルド残枠8.4万t・3.1万t-財務省
財務省が7月31日に官報で告示した牛肉・豚肉の輸入量によると、チルド牛肉の4~6月の累計輸入量は6.8万t(前年同期比11.5%増)、協定外で3.7万t(同30.8%増)となり、後者については関税緊急措置の発動基準数量を3,908tオーバーした。既報の通りフローズンでは全世界および協定外双方の基準数量を超えて8月1日から緊急措置が発動されるが、チルドに関しても第2四半期はそれぞれ8.4万t(全世界)・3.1万t(協定外)の残枠しかなく、要注意といえる。
豚肉は6月の輸入量が7.1万t(前年同月比6.0%増)、4~6月累計では20.8万t(前年同期比6.1%増)に上っている。4~6月の豪州産牛肉の輸入量はチルドが3.1万t(同4.9%減)、フローズンが5万t(同11.3%増)となっている。
EPA協定適用以外のフローズン牛肉の関税引上げが、今後チルド牛肉や豪州産フローズンの輸入にどのように影響するか注目されるところだが、仮に第2四半期の3カ月分のチルド牛肉の輸入量が前年並み(全世界で6万t、協定外で3万t)に止まった場合は、同期の基準数量を下回る見込み。