チルド牛肉のトリガー残枠は6.2万t、協定外1.9万t-財務省告示
財務省が8月31日付官報で告示した牛肉・豚肉の輸入数量は、チルド牛肉の年度累計輸入量(4~7月)が前年同期比9.8%増の9.1万t、協定外で同26.5%増の4.9万tに上った。この結果、第2四半期の関税緊急措置の発動基準数量に対する残枠は6.2万t、協定外で1.9万tとなり、後者についてはすでに7月段階で72%の消化率に達している。
農畜産業振興機構の直近の需給予測では、7月のチルドの輸入予測は2.3万t(前年同月比9.1%増)に対して、実際の貿易統計の輸入量は2.2万t(同4.7%増)と1千t少ないが、8月は2.27万t(16.0%増)、9月が2.3万t(同19.9%増)と、ともに前年同月を大幅に上回ると予測されており、注意が必要といえる。
フローズン牛肉の累計輸入量は12.4万tで同9.5%増、協定外では5.9万t・21.9%増となっている。豪州産牛肉はチルドが4.1万t・5.0%減、フローズンが6.4万t・0.3%減だった。
豚肉の累計輸入量は27.4万tで同7.5%増、豚肉の発動基準数量に対する残枠は18.2万tとなっている。