16年の1人1日の肉類摂取量は4.5g増の95.5g-国民健康・栄養調査

16年の肉類の摂取量は、魚介類からの移行で増加し、とくに50~59歳、70歳以上の年齢層での増加が目立った。厚労省は21日に16年の国民健康・栄養調査結果を公表した。同調査は、16年10~11月中に、約1万世帯の回答を集計した。

それによると、16年の肉類の摂取量(1人1日当たり平均値)は前年に比べ4.5g増の95.5gとなった。一方で魚介類は3.4g減少しており、その分、肉類が増加した形になっている。世代別の肉類の摂取量をみても、全ての世代で増加し、7~14歳、40歳代、50歳代、70歳以上の増加が大きかった。そのうち、50歳代、70歳以上では魚介類の減少も大きく、魚介類から肉類への移行が目立つ形となった。

16年の国民1人1日当たりの摂取量は、肉類が増加する一方で魚介類は3.4g減の65.6g、卵類は0.1g増の35.6g、乳類は0.4g減の194.5g、穀類は8.6g減の422.1g、野菜類は16.0g減の265.9gとなった。肉類は10年には82.5gだったが、その後、ほぼ一貫して増加し、15年からは90gを超している。

肉類摂取量を男女別・年齢別にみると、男性のピークは15~19歳の180.7gだが、同世代は3.9g減少した。一方で7~14歳で11.1g増、50歳代で11.1g増、40歳代で6.5g増、70歳以上で5.7g増となった。女性のピークは男性と同じ15~19歳で124.6gだった。男性とは違い女性の同世代は12.3g増と大きく増加している。魚介類で12.7g減少しており、この分がそっくり移行した形だ。増加幅が大きいのは7~14歳の9.9g、30歳代の7.7gだが、男性と同様に50歳代で4.6g増、70歳以上で4.3g増と増加が目立つ。