11月の鶏肉輸入量は前年比4%増の5.4万tと予測、ブラジル4万t—日本食肉輸出入協会

日本食肉輸出入協会は17日に開いた鶏肉輸入動向検討委員会で、現地積出し数量および検疫数量をもとに10~12月の鶏肉輸入量予測をまとめた。それによると、10月は前年同月比16.2%増の5.8万t、11月は同3.8%増の5.4万t、そして12月は同45.9%増の4.8万tと予測している。ことし第4四半期は各月とも前年実績を上回る輸入となる見込みだ。

10月はブラジル産が前月予測から1,800t下方修正したが、それでも前年同月比21.5%増の4万4,500tとみている。タイが3千t上方修正したが、トータルでは1,500t下方修正され、前年同月比16.2%増に。

11月はタイが300tわずかに上方修正され、ブラジルは横ばいの4万tで同5.7%増。米国産は2千tで同8.4%減となる見通し。12月はブラジルが3万5千tで同68.0%増、前年同月比が2.1万tと極端に少なかった反動のため、昨対比で7割増となっている。タイは同8.5%増の1万1千tと、安定して1万t台の輸入が続くもよう。

同委員会によると、「11月現在、鶏肉全体の消費が堅調に推移するなかで、タイ産は数量・価格ともに引続き堅調に推移している。ブラジル産は依然として現地積見出し数量が不透明だが、価格はほぼ下げ止まったという見方もある」とコメントしている。

〈畜産日報2017年11月20日付より〉