JAグループ国産農畜産物商談会開催、地域色あふれた自慢の逸品を紹介
JAグループは14、15の両日、東京・千代田区の東京国際フォーラム(展示ホールE-1)で、第12回JAグループ国産農畜産物商談会を開催している。全国のJAグループおよび関連企業が一堂に会し、各地の地域色あふれた自慢の逸品の紹介や、料理メニューの提案、試食などを各出展ブースで行っている。
今回は、全国147の出展者が参加し、このうち、畜産関係(鶏卵製品含む)の出展は23団体に上った。また、今回から、輸出対策部・JAインターナショナルによる輸出相談コーナーを新設、来場者などに向けて輸出相談や海外小売店でのテスト販売会の案内、輸出関連情報などを提供している。そのほか期間中は5つのテーマで特別セミナーが開かれている。
JA全農ミートフーズは、発売以来好評を博している国産肉を使用した家庭用シリーズの「プレミアム黒毛和牛ハンバーグ」「プレミアム九州産黒豚ハンバーグ」を展示している。ハンバーグは業務用・個食用ともに好評で、今後さらなる伸びも期待されている。また、北海道産牛と国産豚カタロース肉を使用した「直火焼きローストビーフ」「同ローストポーク」も展示されており、JA全農とキューピーが共同出資したグリーンメッセージのカット野菜「グリーンメッセージのサラダ」と併せて展示している。ローストビーフ・サラダともに小分けに包装されており、そのまま皿に盛りつけるだけでよいなど、業務上での人手不足の解消につながる活用方法を提案している。
全農チキンフーズでは、宮崎県産および岩手県産若どりの産地パック(250g・不定貫)や、国産若どりの筋切りささみ圧延(1kg)、鶏きもしぐれ煮など小売量・業務用商品を紹介。さらに、住田極旨グルメとして「鶏ハラミ」の紹介や試食を実施している。鶏ハラミは1羽からおよそ10g 程度しか採れず“幻のお肉”と呼ばれている。岩手県・住田町内の10の飲食店で食べられるほか、住田町内の販売店で取り扱っているという。このほか、JA全農福島畜産部では、「麓山高原豚」と「福島牛」を紹介した。「麓山高原豚」は、脂身があっさりとしていて、臭みが少ないのが特長。純植物性の専用飼料を仕上げ期に2カ月間給与することで肉質を向上させている。脂身があっさりとしていることから、女性をターゲットに展開する考えだ。「福島牛」については、各地の量販店などでフェアを開催しながら販売経路を拡大している。「『福島牛』を表示して販売してもらえるよう、フェアに力を入れている。各地のスーパーでフェアを開き、東京都内や福島県内の一部大手スーパーの売り場では『福島牛』が常設されるようになった。今後もあえて福島産をうたい、食べてもらうことで福島牛の魅力を点から面へと拡げてゆきたい」(担当者)と述べている。
〈畜産日報 2018年3月15日付より〉