HACCP“見える化”のためのプラスチックボード3種を配布/全肉連

HACCP見える化プラスチックボード「手洗いマニュアル」
全国食肉事業協同組合連合会(全肉連)はこのほど、全国食肉業務用卸協同組合連合会、首都圏食肉卸売業者協同組合との3団体で実施している、食肉流通HACCPシステム普及推進事業において、HACCPを“見える化”した、「手洗いマニュアル」「服装・身だしなみマニュアル」「衛生管理はABCDEで!」の3種のA3サイズのプラスチックボードを作成・配布した。
HACCP「衛生管理はABCDEで!」

HACCP「衛生管理はABCDEで!」

同事業ではこれまでに、初年度となる平成29年度(2017年度)にHACCPを分かりやすく解説したパンフレット「HACCPってなぁに?」を作成し、30年度(18年度)には、普段実施している5Sや施設の衛生管理、手洗い、健康管理など一般衛生管理のチェックポイントを日々確認(見える化)できるチェックボード「HACCP憲章9ケ条」を配布した。31年度(19年度)7月には手引書を作成した。
 
今回のプラスチックボードは、見える化の一環として、HACCP普及資材のマニュアル類を作成したもので、とくに「手洗いマニュアル」は残存ウイルスが10万分の1程度に除去、2度洗いの推奨など手洗いの数値的効果にも言及し、近年食品衛生上問題となるノロウイルス対策に加え、新型コロナウイルスのまん延も懸念されるなか、注目される普及資材となる。
 
「服装・身だしなみマニュアル」は、毛髪混入など食品のクレーム要因対策の留意点を見える化し、「衛生管理はABCDEで!」では、大きな事故に隠れてしまう、小さな事故や多くのヒヤリハットの「ハインリッヒの法則」を念頭に、あたり前をあたり前とせず、“CHECK=確認・記録”する意味を込めて作成した。HACCPの基本でもある日々の確認・記録の重要性を訴えている。

HACCP「服装・身だしなみマニュアル」

HACCP「服装・身だしなみマニュアル」

〈畜産日報2020年2月28日付〉