加工協会・ハムソー組合理事長に柴山育朗伊藤ハム社長/食肉加工4団体総会
各団体とも令和元年度(2019年度)事業報告・決算、令和2年度(2020年度)事業計画・収支予算などを原案通り決めた。任期満了による役員改選では、福原康彦理事長(福留ハム取締役相談役)が退任し、加工協会・ハムソー組合の理事長に柴山育朗伊藤ハム社長が選任された。
各団体の3役は、加工協会は、柴山育朗理事長(伊藤ハム社長)、百済徳男副理事長(丸大食品会長)、小林和人副理事長(大多摩ハム小林商会社長)、千葉尚登副理事長(プリマハム社長)、塩島勉専務理事が選任された。ハムソー組合は、柴山育朗理事長(伊藤ハム社長)、中田二郎副理事長(天狗中田産業社長)、畑佳秀副理事長(日本ハム社長)、守谷通副理事長(四国物産社長)、宮島成郎専務理事となった。
ハムソー公取協は、柴山育朗会長(伊藤ハム社長)、百済徳男副会長(丸大食品会長)、小林和人副会長(大多摩ハム小林商会社長)、千葉尚登副会長(プリマハム社長)、中田二郎副会長(天狗中田産業社長)、畑佳秀副会長(日本ハム社長)、守谷通副会長(四国物産社長)、塩島勉専務理事が選任された。
また、食肉科研は、川島俊郎理事長(常勤)、猪口由美専務理事(常勤)が選任され、木下良智理事長は退任した。
2019年度事業報告をみると、9月に加工協会創立80周年・ハムソー組合創立70周年記念式典と祝賀会が開催され、加工協会の小森嘉之副理事長(丸大食品常勤顧問)、松井鉄也副理事長(プリマハム特別理事)、ハムソー組合の中田二郎常務理事(天狗中田産業社長)に農林水産大臣感謝状が授与されたことが報告された。
2020年度事業計画をみると、加工協会では、2019年の食肉加工品の生産量は55.1万tと、史上最高の55.4万tを記録した一昨年を僅かに下回る水準を維持するなかで、価格競争の激化、副資材価格の高止まり、労働・流通コストの上昇で利益を圧迫する厳しい状況にあるとしたうえで、1年後に完全施行されるHACCP対応、食肉・食肉製品の安全性の向上と高品質化、表示の適正化とその理解醸成などに取り組む。
ハムソー組合では、原料対策委員会の開催など原料対策事業、海外食肉加工品の品質、海外市場での消費・販売実体の分析など食肉加工品の国際競争力強化のための事業などを行う。
ハム・ソーセージ類公正取引協議会では、引続きハムソー類の表示に関する公正競争規約の円滑・適正な運営、公正マークの普及、食肉製品の公正な表示をさらに推進する。
食肉科学技術研究所では、おいしさの官能検査、機器分析などを中心に積極的に営業活動を行うほか、各企業がHACCPを導入する場合の技術的支援を行う。また、昨年度に続きJRA事業の助成により、海外産豚肉と国産豚肉の理化学分析、物理的性状分析、官能検査などを行う。
また、同日公表された表彰者名簿によると、JAS優良工場として、東北日本ハム山形工場(山形県酒田市)、春雪さぶーるサガミハム白河工場(福島県白河市)、プリマハム茨城工場(茨城県土浦市)、大多摩ハム小林商会(東京都福生市)、東新畜産(東京都板橋区)、鎌倉ハムクラウン商会本社工場(神奈川県横浜市)、日本大学生物資源科学部食品加工実習所(神奈川県藤沢市)、日本ハムファクトリー静岡工場(静岡県吉田町)、伊藤ハム西宮工場(兵庫県西宮市)、南日本ハム本社工場(宮崎県日向市)が表彰された。
〈畜産日報2020年5月28日〉