雪印メグミルク、乳児用液体ミルクを「手続き完了次第」発売へ

乳児用液体ミルクは、国内では江崎グリコと明治が展開している(画像はイメージ)
〈決算会見で進捗状況説明、“調乳する必要がない”利点を重視〉
雪印メグミルクは、乳児用液体ミルクを、関係省庁の「認可手続き完了次第」、発売する。11月8日都内で行った第2四半期決算説明会の席で、西尾啓治社長が話したもの。江崎グリコ、明治の2社が先行する液体ミルクの販売への参入は、今年6月に表明しており、来年度には発売となりそうだ。

発売に向けての状況について「試作等の検討を進めて製品化のめどが立った。現在、関係省庁に向けて申請して、認可の手続きをしている。手続き完了次第発売する」と説明。現時点では発売日、ブランド名、容器形態とも明らかにしていないが、国への手続き完了次第、「その時詳細を発表する」(西尾社長)。

乳児用液体ミルクの可能性については、「災害時の備蓄にも力を発揮すると同時に、水がなくても赤ちゃんに与えられる、調乳作業する必要がないことから、男性の育児参加も含め(母親の)育児負担の軽減につながる」との考えを示した。

なお、乳児用液体ミルクは昨年8月の厚労省および消費者庁での制度改正を受け、江崎グリコが今年3月に国内で初となる国内製造の液体ミルクを発売しており、その後、明治も参入。母親の母乳が不足したり与えられない場合や、外出時などに使用でき、災害時の水が使えない状況下での非常用食品としての活用も見込まれ、社会的な関心が高まっている。