27年産「青天の霹靂」は県内10月10日、全国19日販売開始=青森県庁
青森県庁は8月28日、県内で「平成27年度『青天の霹靂(せいてんのへきれき)』生産者大会」を開催。席上、三村申吾県知事は27年産青天の霹靂について、10月10日から県内で販売開始することを明らかにした。
全農県本部、県米穀集荷協同組合、県産米需要拡大推進本部との共催。県内の生産者、農協、集荷団体関係者ら約220名が参加したもの。
青天の霹靂は、良食味の夢の舞と、多収で病害に強い「青系157号」を交配したF1世代に、熟期が早く良食味の「青系158号」を掛け合わせた中生品種。食味が良い、玄米に光沢がある、耐冷性が高い、いもち病に強い、乳白・シラタの発生が少ないなどの特長を持つ。県産業技術センター農林総合研究所が2006(平成18)年から育種を行い、2014(平成26)年10月に品種登録を出願している。
会の冒頭、三村申吾県知事は「26年産米の価格下落の中、青天の霹靂の食味ランキング特A獲得はどれだけの希望を与えたか。青天の霹靂を、全国の有名銘柄とトップを競うブランドにしたい」などと挨拶。「10月10日から県内で販売開始。10月14日からは東京・銀座三越の青森フェアで販売し、10月19日から全国で販売開始する」方針を明らかにした。
県庁の発表によると、27年産青天の霹靂は、県内の登録生産者363人が合計550haを作付している。生産目標は「水分15%換算で玄米蛋白質含有率6.0%以下(乾物換算7.0%以下)」、「10aあたりの収量9俵」など。
「青森米に期待すること」と題し講演した㈱グレイン・エス・ピーの福井智明社長は、「消費者を食べ慣れている物から新しい物にスイッチさせるには、相当の動機づけが必要。味、品質という付加価値は当たり前で、物を作る情熱をどう伝えるかだ。流通、小売、生産者が一体となって思いを共有し、ブランド価値を上げていただければ」とした。