【麦食品OutLook253】即席麺特集③ サンヨー食品

4~7月の動きを「微量ではあるが前年を追いかけている形」とする。袋麺が好調に推移するが、カップ麺がやや苦戦。また、直近では7~8月の気温の高い時期に「荷動きにもたついたところがある」とした。
主力の袋麺「サッポロ一番」は既存商品の堅調な動きに、新商品が乗る形だ。既存品については前年並の動き、「今年に入ってから袋麺市場はシュリンクしているが、その中で前年をキープしており、シェアは上がっている。ポジティブに捉えてもいい」とみる。加えてブランド新CMと新商品が全体を盛り上げる。「カレーラーメン」、「塩とんこつラーメン」に続き、6月に「冷やしぶっかけ 塩らーめん 青じそ仕上げ」を発売。計画を上回る動きを見せる。
秋冬に向けては「サッポロ一番 グリーンプレミアム 0(ゼロ) 醤油ラーメン」「同 海鮮ラーメン」「同 鴨だしうどん」と「サッポロ一番 みそラーメンが鍋になりました 鍋スープ&〆のラーメンセット」「同 塩らーめんが鍋になりました 鍋スープ&〆のラーメンセット」を発売する。
「グリーンプレミアム 0」は、麺、スープ、香料のいずれにも油脂を使用していない製品で、小麦に含まれる脂質以外は完全に「ノンオイル」の袋麺だ。スープは2社と戦略的パートナーシップを結び、だしの旨味を利かせたノンオイルスープを開発。一般的に麺は整形のために油脂を練り込むが、グリーンプレミアムでは油脂練り込みなしで作ったノンフライ麺を使用する。9月14日発売。篠原幸治マーケティング本部長は、ノンフライ麺の販売シェア拡大により、「袋麺市場全体の3割」を獲得する目標を掲げる。