5月11日から会員間米穀取引システム「日本コメ市場 e-メニュー」開始
日本コメ市場㈱(藤尾益也社長)は5月11日午前10時から、インターネット環境を利用した新たな会員間米穀取引システム「日本コメ市場 e-メニュー」を開始する。
同社では現在、電話やFAXによる一般取引や、㈱クリスタルライス(小野茂社長)との共催による席上取引会を通じて米穀取引を行っている。今回「会員各社が、いつでも自らのパソコンからインターネット環境を通じて、米穀の販売依頼や購入希望を入力でき、仮契約につなげるシステム」を構築したのは、何よりも「利便性の向上と取引のさらなる拡大をはかる」ため。つまり「新たな市場」を立ち上げたわけではない。米穀取引では通例、等級、ロット、包装、運送、引取期限など諸条件を確認・調整する必要があるため、「日本コメ市場 e-メニュー」上では、あくまで「仮契約」まで。売り買いの意思表示が突合した場合、双方の当事者にその旨を連絡し、そこからは日本コメ市場㈱が従来通りの諸条件調整に入る。実際の成約に至るまでは現行の電話やFAXによる一般取引と一緒だ。ただ「日本コメ市場 e-メニュー」では、売買注文から調整に至るまでのタイムラグを解消できる(仮契約が成立すると当該メニューが削除される)ため、利便性が増すことは間違いない。
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