中間流通の需給調整機能を除外することには疑問=東北大・冬木教授

30年産「表面上、何も変わらないが地域再生協の動向が需給の不安定要因」

東北大学の冬木勝仁教授は8日、jaja(農政ジャーナリストの会)で「農政改革・農協改革~今後の米生産・流通はどうなるか~」と題し講演した。このなかで冬木教授は、30年産に向けて「表面上、何も変わらないが、国が配分しないことで、地域再生協議会以降の動向が読めなくなる、需給の不安定要因になる」、農業競争力強化プログラムのうち米卸売業者の再編問題で「〝生産〟調整だけでなく、中間流通レベルの需給調整がないと、需給は安定しない。産地と実需に直接的なつながりを持たせるよう促すことは必ずしも正しいかどうか、疑問を抱いている」などと指摘した。

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