日本一うまいパンはどれだ! ファミマ「うまいパン決定戦」開幕、テーマは“フルーツ”
(株)ファミリーマート(澤田貴司社長)は11月21日、都内で「うまいパン決定戦」の開幕式を開催した。「うまいパン決定戦」は、パンメーカー9社が“フルーツ”をテーマに商品開発を行い、その販売金額で“うまいパンNo.1”を決める企画。11月27日~12月17日に全国のファミリーマート約16,000店(宮崎・鹿児島・沖縄除く)で販売し、全国5ブロックの“うまいパンNo.1”を決定。来年1月下旬からは各ブロックで“うまいパンNo.1”を再発売するとともに、優勝記念企画も予定している。なお、ブロック分けは各メーカーの工場所在地に基づいているため、複数ブロックでエントリーしたメーカーもある。途中経過は期間の中日以降にホームページで公表する。
上段左から「洋梨キャラメルデニッシュ」「まるでリンゴ」、下段左から「クランベリー&チーズクリームパン」「熊本メロンホイップサンド」
同社によると、ファミリーマートの中食に占めるパンの比率は約20%。昨年10月には「FAMIMA BAKERY(ファミマベーカリー)」ブランドを立ち上げ、PBパンを全面刷新した。今回の商品パッケージでは、各メーカー名とファミリーマートのWネームで展開し、「うまいパン決定戦」のロゴを全面に出している。売場ではパンコーナーでもっとも目立つ最上段の棚に専用コーナーを設けて訴求。各メーカーの工場近隣にある店舗では、「当店の“推しパン”はこれ!」などのPOPを掲出していく。また期間内、パン全品20円引きクーポンを購入者に配布するほか、SNSと連動した優勝予想企画なども予定している。
今回の企画は澤田社長の発案によるもの。同社では澤田社長と社員が昼食を食べる「澤田めし」という習慣があり、今年7月、澤田社長と同社パンチームに加え、パンメーカー担当者らが「澤田めし」に同席した際にアイディアが出た。その澤田社長は、「今回のバトルはうちの現場とメーカーが一緒になって考えた企画。楽しみながら“うまいパン”を一人でも多くのお客様にお届けしたい」と語った。
「うまいパン決定戦」開幕式(ファミリーマート澤田貴司社長と各担当者)
各メーカーの“うまいパン”は以下の通り(価格は全て税込)。
〈(株)札幌パリ「キャラメルアップルケーキ」〉
北海道産小麦粉をブレンドしたキャラメル風味のケーキ生地に、りんごのシロップ漬けをトッピングし、しっとりとした食感に焼き上げた。138円。
〈日糧製パン(株)「アップルレーズンデニッシュ」〉
「弊社の原材料で一番使用量の多い果物がりんご」(担当者)との理由から、カスタークリームと合わせた蜜漬けりんごとレーズンを大胆に入れ、サクサクとしたデニッシュ生地で仕立てた。138円。
〈山崎製パン(株)「白いメロンパン(赤肉メロン入りクリーム&メロンホイップ)」〉
白いビスケット生地をかぶせたメロンパンに、赤肉メロン入りクリームとメロンホイップの2種類のクリームをサンドした。外側に白いホイップを6点、中に赤いクリームを入れており、食べ進めると味が変わる。138円。
〈白石食品工業(株)「りんごパンケーキ」〉
青森県産りんご「ふじ」のシャキシャキ食感が楽しめるダイス入りクリームを、もっちりとしたりんご風味のパンケーキでサンドした。「東北はりんご消費量が全国上位なので、地域に根付いた食材として採用した」(担当者)。128円。
〈フジパン(株)「ピザパン(パイン&アップル)」〉
同社主力の「ピザパン」にパインダイスやアップルダイスをトッピングして「トロピカル仕立て」(担当者)にした。他メーカーが菓子パンにすると予想し、惣菜パンで勝負。128円。
〈伊藤製パン(株)「洋梨キャラメルデニッシュ」〉
袋パンでは珍しい洋梨を採用。洋梨のゴロッとした存在感とシャキッとした食感が楽しめ、ビターな味わいのキャラメルクリームを使った。138円。
〈(株)神戸屋「まるでリンゴ」〉
「紅玉」と「ふじ」の2種類のりんごを使い、下には洋酒入りカスタードクリームを組み合わせた。見た目もりんごの形状。128円。
〈敷島製パン(株)「クランベリー&チーズクリームパン」〉
糖漬クランベリーをパン生地・チーズクリームに使用したピンク色のパン。「クランベリーとチーズクリームは街のベーカリーで人気の組み合わせ」(担当者)。128円。
〈(株)リョーユーパン「熊本メロンホイップサンド」〉
熊本産メロンを生地・ジャム・ホイップクリームに使用した。白い網目模様を付けて見た目もメロンに。138円。
〈米麦日報 2018年11月26日付より〉