平成最後の日に食べたいメニューは「寿司」、昭和から平成の3世代全てでトップ/農林中央金庫「食」習慣調査
平成最後の日に食べたいメニューは「寿司」がトップとなった。
これは、農林中央金庫が昭和世代と平成世代の「食」習慣に関する調査結果を4月24日に発表したもの。調査対象は、東京近郊の20代・40代・60代の400人。三世代とも平成最後の食べたいメニューの1位に「寿司」を挙げ、また、平成に流行したスイーツの中で1番好きなものとして「ティラミス」を選んだ。
農林中央金庫では、「世代をつなぐ食 その実態と意識」(2004年)から、各世代を対象に食に関する調査を継続して実施している。平成が最後を迎え、元号が変わる節目となる今年は、20代(平成生まれ世代)、40代(一部昭和の団塊ジュニア含む)、60代(一部昭和の団塊世代含む)、それぞれの食に対する意識の違いを探り、世代間の食生活がどのように異なるかを比較することを目的に調査を実施した。
〈男性の朝食=20代は「ごはん」、60代は「パン」派多数、女性は3世代とも「パン」〉
食生活の実態調査の結果概要は以下のとおり。
「朝食」について男性20代は「ごはん」(72.7%)派が多く、男性60代は「パン」(71.2%)派が多いのに対し、女性は全体的に「パン」派で、20代では8割以上(82.3%)に達した。
「昼食」は「家で弁当を作ってもらう」のはほぼ男性のみなのに対し、「自分で弁当を作っていく」のは大半が女性。「昼食」の平均予算は650.2円で、最高は60代女性の787.2円、最安は40代男性の594.1だった。メニューは「ごはんとおかず(定食)」(63.2%)が定番だが、若い世代ほど「おにぎり」が好きで20代女性になると6割超(62.1%)と一番人気。
「夕食」は40代男性では9割以上が「家族に料理を用意してもらう」のに対し、40代女性では1割以下と対照的だった。「自分で料理を作る」男性は15%程度だが、女性では40代以上になると「毎日調理をする」人が8割を超えた。40代男性の7割以上が調理をすることが「ほとんどない」のに対し、女性で調理をすることが「ほとんどない」人は皆無(0%)だった。また、40代男性の半数(50.0%)が平日夕食を「ひとりで食べる」孤食派となっている。
〈好きだった給食=男性「カレーライス」、女性「揚げパン」〉
好きだった「給食」は、男性1位が「カレーライス」、女性1位が「揚げパン」だった。
子どもの頃の「ご馳走」は、性別年代を問わずに「寿司」が一番人気だが、次点は20代・40代男性は「ステーキ」、20代・40代女性は「焼き肉」だった。なお、60代男性の次点は「すき焼き」、60代女性の次点は「ちらし寿司、手巻き寿司」となり、20代、40代とは傾向が異なる結果となった。
「平成に流行ったと言われているスイーツで好きなもの」のトップは「ティラミス」(47.5%)で、半数近くが好きと答えている。一方、20代女性のトップは「タピオカ」となり、7割(74.2%)を超える人気だった。
「平成最後の日に食べたい料理」のトップ3は、「寿司」「焼き肉」「ステーキ」で、「寿司」は性別年代を問わずに不動のナンバー1だった。「焼き肉」は20代、40代男女で2位、「ステーキ」は60代男女で2位となった。