「CoCo壱番屋監修 尾西のマイルドカレーライスセット」3月1日発売、5年6か月の長期保存/尾西食品
2021年4月に発売した長期保存カレーライスセット第1弾「CoCo壱番屋監修 尾西のカレーライスセット」は、尾西食品の新商品としては史上最高売上を記録したヒット商品だ。特徴の一つはその作り方にあり、お湯で(アルファ米から)白米を作り、外袋の一部を活用することでカレーパウチを同時に温めることができる。また「日常的」に食べてもらうため、味はCoCo壱番屋(と親会社のハウス食品)が監修し、市販のカレーと遜色ないクオリティに仕上がったという。
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「非日常的」な非常食を強制感・義務感のない形で「日常的」に食べてもらい、人々の防災意識を高める、という商品コンセプトが評価され、食品産業新聞社の「第51回食品産業技術功労賞」を受賞した。
今回の「CoCo壱番屋監修 尾西のマイルドカレーライスセット」は、スパイシーな辛さの第1弾商品から辛さを控え、さらなるユーザーの獲得を狙う。
なお、尾西食品では1月、全国約500人を対象にした防災備蓄に関するアンケートを実施している。「非常食の味のイメージ」を尋ねると、「あまりおいしくないイメージ」「おいしくないイメージ」が全体の半数以上を占めた。しかし一方で、被災経験者に「災害時に食べておいしかったもの」を尋ねると、「カレーライス」の回答が最も多く、次いで「ごはん」が名を連ねた。また、備蓄率は被災経験のある回答者で約6割を占めたが、被災経験のない回答者では4割以下と差がみられた。
ライフライン停止時には1人当たり最低1週間の備蓄が必要と言われることを踏まえ、尾西食品では“おいしい備蓄”を普及・啓発している。「災害時でもいつもと変わらず食べられるように、(この商品を)ローリングストックしておくのがおすすめ。アウトドアや旅行、外出せずに簡単に済ませたい日のランチなど、日常の幅広いシーンで活用できる」と呼び掛けている。
〈米麦日報2022年2月16日付〉