日清食品とトヨタ自動車、実験都市「ウーブン・シティ」で完全栄養食の提供に向け合意

日清食品(株)(安藤徳隆社長)とトヨタ自動車(株)(豊田章男社長)は4月26日、トヨタ自動車が静岡県裾野市に建設中のWoven City(ウーブン・シティ)で、食を通じたWell-Being(=幸福・健康)の実装に向けた実証の具体的な検討を進めると発表した。

Woven Cityは、トヨタ自動車が2021年2月から建設している実験都市。さまざまなパートナーとの実証を通して、ヒト・モノ・情報の3つの視点からモビリティの定義拡大を図り、「ヒト中心とした幸せの量産を追求する」としている。一方で、日清食品はスローガンに「BeyondInstant Foods」を掲げ、「即席麺の価値を超えた新たな『食文化』の創造に挑戦している」。両社が目指すものは「業界が異なっていても本質は変わらない」として、今回の合意に至った。

今後はトヨタ自動車の子会社であるウーブン・プラネット・ホールディングス(株)(JamesKuffner CEO)とともに、日清食品が最新の分子栄養学を基に研究を進める「完全栄養食メニュー」をWoven City 内で提供する計画。提供を通じて住民の食の選択肢が拡充することや健康増進に寄与する共同実証を行う。また、一人ひとりに最適なメニューを提供するためのデータ連携も行う方針だ。

〈米麦日報2022年4月28日付〉