新春トップインタビュー・堀切功章キッコーマン社長
国内事業では収益力の向上、海外では成長の継続が、15年度から始まった中計での基本政策であり、17年はその最終年度となる。国内事業は「いつでも新鮮」シリーズがけん引し、「うちのごはん」、豆乳などトップシェアの商品の成長に期待を寄せる。海外事業は円高の影響で邦貨換算では減収減益(17年3月期第2四半期)となったが、現地通貨ベースでは着実に成長しており、今年も成長が見込める。堀切功章社長に昨年の概況と今年の抱負などを語ってもらった。
──昨年を振り返っていかがですか
昨今の日本経済の概況は、個人消費は伸び悩んでおり、企業の設備投資も低い水準から抜け出せていない。しかし雇用や所得環境の改善が進みつつあり、輸出も底堅く推移していることから緩やかな回復基調にあると考えている。私ども酒類食品業界では少子高齢化、人口減少の進行によって厳しい環境にあるということは変わりない。(詳細は本紙にて)