世界気温1.8度上昇で大豆・コーンの収量増加は鈍化-農研機構など研究G予測

農研機構、国際農林水産業研究センター、国立環境研究所による研究グループはこのほど、大豆など世界の主要穀物の将来の収穫量の変動について、気候変動・地球温暖化、既存の増収技術の開発途上国への普及、作付時期の調整など簡易な対策を考慮した上で研究予測した結果、大豆・トウモロコシは産業革命前から今世紀末までの気温上昇が1.8度未満、米・小麦は同じく気温上昇が3.2度を超えると、収穫量の増加が鈍化し始めることが分かったと発表した。

研究グループではこの予測から、地球温暖化に歯止めがかからない中で、穀物の収穫量の増産を維持するためには、途上国における増収技術の普及を進めることに加えて、より積極的な気候変動への適応技術を開発し、世界的に取り入れていくことが重要と指摘している。(詳細は本紙にて)