やまみ、少量タイプなど強みの商品中心に単価改定が進む/19年6月期中間決算会見
山名社長は、まず第1四半期について、「平成30年7月豪雨」の影響で、本社工場の生産が10日間休止し、7月の業績が大きく落ち込んだとした上で、「2四半期トータルでは、何とか売上、営業利益ともにクリアすることができた」と振り返った。第2四半期は、12月上旬まで平均気温が高かったことから、売上は計画をやや下回ったが増収を確保したと強調した。
営業利益についても、10月以降は通常通りに回復したことや、全商品平均で2%強の単価アップを実現するなど、取引条件の改善で前年を上回った。「豆腐は値上げができないという話を聞くがそうでもない。150gカット豆腐は単価を大幅に改定し、他社にはない自動化ラインの焼き豆腐150gと300gも改定できている。当社の強みであり、他社にはまねしにくい商材を増やすことで、今後も単価改定ができるのではないか」との考えを示した。商品構成も、付加価値商品のウエイトを高めているとした。
主力品の動きについては、第2四半期の売上高は、「もっちり絹厚揚げ」は前年比12.4%増、「もめんとうふ3パック」は8.4%増と、引き続き伸びているとした。今期投入した「北海道産大豆シリーズ」は、まだ売上金額は小さいものの、売価が高く利益率が良い商品と評価し、今後も注力する。
業務用については、「始めたばかりの分野だが、大幅伸長している。第2四半期のみで前期と同等の売上高となった」とし、大手牛丼チェーン、弁当・総菜チェーンなど既存取引先向けが好調だったほか、大口顧客の獲得も寄与したという。加えて、コンビニベンダー、介護食向けも伸びているとの見方を示した。
拠点別売上高は、関西工場が本社工場のバックアップ生産などにより、比率を41.3%まで伸ばしている。また、昨年12月にはライン新設が完了しており、余力は十分あるとした。
〈大豆油糧日報 2019年2月28日付〉