日清オイリオG、拡大するオリーブ油・アマニ油の商品政策を提案/2019年秋のプレゼンテーション

日清オイリオグループ 「2019年秋のプレゼンテーション」
日清オイリオグループは8月7日、東京都千代田区のホテルで、「2019年秋のプレゼンテーション」を開催した。「Enjoy! -選んで楽しむオイル習慣-」をテーマに掲げ、量販店や卸店などを対象に、「ホームユース」、「デリカ」、「ウエルネス」、「ギフト」それぞれの商品政策提案を試食とともに実施。500人の予定を大幅に上回る約750人が来場した。

会場ではパネルで、18年度は家庭用食品油市場が史上最高を更新したことを紹介。クッキング油市場は14年度比で25%増の1,116億円、かける油市場は14年度比で44%増の377億円と大きく伸長したこと、オリーブ油が405億円で、キャノーラ油の403億円を上回り、最大カテゴリーとなったことを強調した。

19~20年度の予測として、食用油市場規模の1,500億円確立、高付加価値カテゴリー市場の1,000億円達成を挙げている。

「ホームユース」関連では、「オリーブオイルでEnjoy!」コーナーで、「BOSCO」と「日清」の両ブランドを新商品の「BOSCOプレミアムエキストラバージンオリーブオイル456g瓶」を含めて一堂に集めて展示した。また、各オリーブ油商品を試飲できるテイスティングバーも設けた。

オリーブ油については、食卓における使い方が大きく変化したことを指摘。18年度は、08年比で登場頻度は約2倍となり、生食は約4倍となったことを紹介した。オリーブ油の市場の継続的拡大のカギとして、「間口の拡大」と「単価の上昇」を挙げる。アッパータイプの市場規模は、14年度に比べて18年度は2倍に拡大しており、特に251ml以上の大容量タイプは3倍と大きく増加している。アッパータイプ大容量のオリーブ油は、通販、インターネット、共同購入で購入されるケースが多く、これらの販路が約3分の2を占めることを紹介した。

〈アマニ油の新商品3品を紹介、納豆、甘酒、みそなど発酵食品と一緒に陳列提案〉
「アマニ油生活始めよう!」コーナーでは、アマニ油が18年度に約100億円の市場に成長したこととともに、新商品3品を含めた同社のアマニ油関連の商品を紹介。新テレビCM「日清オイリオアマニ油生活」篇を9月中旬から放映開始することも案内した。主力の「日清アマニ油」はクセがなく、さっぱりした風味が特徴で、小さじ1杯で1日分のオメガ3が摂取可能なことを訴求する。

アマニ油の新商品3品を紹介

「アマニ油生活始めよう!」コーナー

アマニ油の非購入理由では、「価格が高い」(65.8%)、「使いこなせそうにない」(26.8%)、「いつ、どのような場所で摂取するのかよくわからない」(24.8%)、「使い方がわからない」(24.1%)の順で多いという。トライアル層の獲得を目指した新商品「日清キャノーラ&アマニ油」は、キャノーラ油とアマニ油をブレンドしたクッキング油であることを説明。アマニ油を20%配合しており、コレステロールゼロが特徴で、いつもよりちょっと良い油を使いたい人や、話題のアマニ油を試してみたい人をターゲットにしている。
 
同じく新商品の「日清健康オイルアマニプラス」はアマニ油を30%配合。明確な健康機能を求める人や、血圧が高めの人に向けてアピールするとしている。
 
アマニ油の好調を受け、ドレッシングやマヨネーズも好調だが、「日清アマニ油ドレッシング青じそ」は、健康感とおいしさ、素材感を両立したちょっと贅沢なドレッシングとして新発売。アマニ油をより手軽に使い人や、いつものドレッシングとして、ちょっと良いものを使いたい人に向けて提案する。
 
「発酵食品×アマニ油でヘルシー朝食&ヘルシー夕食」コーナーでは、女性の約8割が興味関心を持っている発酵食品のうち、ヨーグルト、みそ汁、納豆は、アマニ油とも一緒に食べられていることを紹介した。
 
〈大豆油糧日報 2019年8月13日付〉