「第62回全国味噌鑑評会」出品380点を審査、色鮮やかなみそ多く激戦/全国味噌工業協同組合連合会
全国味噌工業協同組合連合会(全味)は10月23・24日、「日本一のみそ」を決める、第62回全国味噌鑑評会の審査会(審査長:柏木豊・東京農大教授)を全中・全味ビルで行った。
今回の出品数は前回に比べ26点減となる380点となった。農水大臣賞などの審査結果は、後日発表され、表彰式は11月14日に鉄鋼会館(東京・日本橋)で行われる。
第62回全国味噌鑑評会 柏木審査長
柏木審査長による鑑評会の記者説明会では、「出品されているみその品質は高いものが多い。夏の酷暑や台風などの影響が心配されたが、非常に高いレベルのみそが選りすぐられて出品されている印象だ。中でも、淡色系のみそは色がきれいなものが多かった。赤色系のみそも赤みが鮮やかで品質としても高かった。麦みそも赤色系が良く、香りも評価が高いものが多かった。その他の区分では、豆麹と米麹を混合して作られたみそが出品されており、色や味において高い評価のものが出品されていた。こうした新しい組み合わせはみその新しい分野が開けるのではないかと期待している」と評価した。
また、全体的な品質が高くなっていることについては、「新たな設備投資などにより、緻密な温度管理が可能となっていることから、品質のレベルが高く、甲乙つけがたい激戦になっているのではないか」と分析した。
〈大豆油糧日報 2019年10月28日付〉