豆乳生産量 7~9月は3.5%増の11.3万kl、無調整・大容量中心に伸長/日本豆乳協会
日本豆乳協会がこのほどまとめた、2020年7月~9月の豆乳生産量によれば、2019年同期比3.5%増の11万3,565klとなった。
品目別では、無調整豆乳が14.9%増の3万2,630klと、最も伸び率が大きかった。生産量が最も多い調製豆乳は、0.1%減の5万4,953klとほぼ前年並だった。豆乳飲料は、「果汁入り」は3.8%増の4,830kl、コーヒーや紅茶などフレーバー系が分類される「その他」は、0.2%減の1万6,929klだった。
一部カテゴリでは前年並の生産量となったが、全体では順調に拡大している。他方で、業務用として生産されている豆乳は、外出自粛が続いていることもあり、今年に入り低迷していたが、7~9月期はほぼ昨年レベル(9.1%減の4,222kl)に戻ってきているとする。
日本豆乳協会では、コロナ禍で在宅需要が増加傾向にあり、豆乳は飲用だけでなく、料理用途の需要が伸び、利用者が拡大していることが、豆乳市場の伸びの要因としている。特に料理需要の高い無調整豆乳の1Lを中心に生産量が増加しており、家庭内の消費量が大幅に増加したと分析している。
他方で、在宅勤務が増え、オフィス街のコンビニでの豆乳消費量が減少したことが、調製豆乳の微減に繋がったと見ている。
〈大豆油糧日報2020年11月10日付〉