ごま油業界初のトクホ「健やかごま油」発売、初年度売上目標8億円/かどや製油
初年度の販売目標は8億円とし、早期の10億円達成を目指す。40代以降の女性が主な購買層と考えており、テレビCMなどを使った販促PRにも力を入れる。価格はオープンだが、500円以上を想定している。
2月9日、オンラインで開かされた新商品発表会では、久米敦司社長が以下の様に述べ、期待を込めた。
〈かどや製油・久米敦司社長〉
2020年、弊社で初めて長期ビジョン「変革と挑戦健康と笑顔を届けるナンバーワンを目指す」を定めた。
創業して160年あまりに渡って築かれてきた伝統に役職員が安住してはいないか、緩慢なる衰退をすでに始めているのではないか、リーディングカンパニーとして、現状を良しとして、新しいことへの挑戦を怠っていないか、という危機感を持っていた。
また、長期ビジョンを発表した昨年5月にはこの議論と同じくして、新型コロナウイルスの感染が日本でも発生し、流行してしまった。この1年改めて、価値観の変化や生活様式の変化に気づかされた1年だった。そういう中で、変革と挑戦の意識を常に持ち、ごまの価値をお届けするナンバーワンでありたいという思いを強くした。
「健やかごま油」はごま油100%。業界で初めての特定保健用食品として認可を受けた商品だ。はっきりとごま油の健康価値をお届けする商品が作れないだろうか。ごまと違う成分を加えるのではなく、純正ごま油そのもので作れないかと考え、その実現に向けて研究、検討を重ね、10年という長い時間をかけてきた。社会の健康に対する関心が高まっている昨今、ようやくその要請に間に合わせることができたのではないかと思っている。
商品開発の総責任者である中山裕章国内事業本部長は、「純正金印のごま油とおいしさと風味は一切変わらない。原料段階から各製造工程で厳しく管理、コントロールすることで、関与成分セサミンとセサモリンの含有量を規格化することに成功した。血清LDLコレステロールが気になる人にぜひ、毎日大さじ1杯摂ってもらいたい。毎日摂ってもらうために優しい香りのごま油に仕立てた。いろいろな料理に使っていただけるようにレシピ開発にも力を入れた」とし、ごま油摂取の習慣化を呼び掛けた。
〈大豆油糧日報2021年2月12日付〉