Jオイルミルズ 業務用スターチ新ブランド「テクスデザイン」展開、新たなテクスチャー創出
J-オイルミルズは2021年秋から、業務用スターチ製品の新ブランド「TXdeSIGN(テクスデザイン)」シリーズとして2種を展開し、ユーザーの課題解決に貢献する高付加価値製品のラインアップを強化する。生活者の食に対する嗜好や形態が多様化する中、厳選された植物由来の原材料と同社独自の技術を組み合わせ、繊維感や伸展性といった従来の素材では実現できない新たなテクスチャーを創出する業務用スターチ製品となる。
2種のうち、「テクスデザインフィブレ」は、野菜を長時間煮込んだような繊維感を付与することができ、素材の風味保持・向上にも優れる素材だ。また、「同エクステン」は、独特な伸び、粘りといった粘弾性により、濃厚感やコクを付与できる素材となっている。
J-オイルミルズによると、おいしさを実現するための要素の一つにテクスチャーが挙げられるが、日本語のテクスチャーに関する表現は、他の言語と比較しても非常に豊富で繊細と言われており、おいしさを追求する際にテクスチャーに着目することは非常に重要となるという。近年、商品開発などにおいて新たなコンセプトを打ち出す際にも、テクスチャー表現が用いられる場面が増えており、おいしさの構成要素として注目度が高まっているとしている。
J-オイルミルズのスペシャリティフード事業では、トウモロコシやタピオカといった植物由来の原材料を使用したスターチ製品を取り扱っており、「ネオトラスト」「ハイトラスト」などの特徴的な製品を展開している。「ネオトラスト」シリーズは食感改良や経時劣化の抑制などの効果が得られることから、加工食品やコンビニ、製菓製パンのユーザーに評価されている。また、コロナ禍の影響によるテイクアウトやデリバリー需要の高まりを受け、外食産業でも販売数量の伸びを見せている。今後、これらの製品も「テクスデザイン」シリーズに取り込んでいく予定としている。
〈大豆油糧日報2021年5月7日付〉