亀田製菓 新ブランド「JOY GREEN」でプラントベースフード、グループ一体となり展開
亀田製菓(新潟市江南区)は3月2日に開催された会見で、Better For Youをキャッチフレーズに、せんべいの製菓事業から食品事業への進化を宣言し、グループ会社のマイセンファインフード(福井県鯖江市)、タイナイ(新潟県胎内市)と共に、「プラントベースフード」(PBF)、「米粉パン」、「お米由来の乳酸菌」といった3つのカテゴリでそれぞれ新ブランドを立ち上げることを宣言した。
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会見の冒頭あいさつしたジュネジャ レカ ラジュ取締役副社長は、「お米のプロテインで展開したかったが、コストの問題などがあり、まずは大豆を使ったプラントベースフードを展開する。肉の繊維感を再現しているので、肉の食感を感じてもらえる。当社は多彩な食感と味付けの技術を持っている。それに加えて、最新の機械なども導入し、さまざまなプロテインで研究開発を進め、今後はさらに進化していきたい」と意欲を見せた。
亀田製菓のジュネジャ レカ ラジュ取締役副社長
プラントベースフードの新ブランド「JOY GREEN」では、4月1日から「植物生まれのベースミート」を業務用(外食・総菜向け商品)として発売する。亀田製菓のせんべいの製造技術を活かして開発した商品で、解凍するだけですぐに使える冷凍タイプとなっている。
ホテルニューオータニでは、「植物生まれのベースミート」を使用した期間限定メニュー「ビーフシチュー」を4月上旬から5月の連休辺りまで、同ホテル内のレストランで提供する。
ホテルニューオータニで提供する「植物生まれのベースミート」を使った「ビーフシチュー」
〈金沢のチャンピオンカレーとコラボ、「大豆ミートかつのせ」カレーを数量限定発売〉
金沢カレーの元祖、創業60年以上の歴史をもつチャンピオンカレーの直営店・FC店計19店舗では、マイセンファインフードが開発した「プラントベースパティ」を使用した、「低糖質チャンカレ~大豆ミートカツのせ~」(750円)を数量限定で3月14日から発売する。
また、マイセンファインフードの既発売の「大豆と玄米のベジミンチ」と「大豆と玄米のベジフィレ」では、大豆の独特の香りを抑え、より食べやすくリニューアルしたほか、新アイテムとして「大豆と玄米のベジスライス」を4月1日から追加発売する。湯戻し時間がたったの1分と調理時間が短く、薄切りタイプなので、煮崩れしにくく、牛丼や肉じゃがなどの和食に最適な商品として訴求していく。
国産米粉を使用した「米粉パン」の新ブランドは「Happy Bakery」とした。「アレルゲン28品目不使用の100%国産米粉パンで誰もが楽しめる笑顔で囲む食卓を実現する」をビジョンに掲げ、共通ブランドとして、タイナイの米粉パンのラインアップ拡充や、アルビレックス新潟とタイアップした「アルビおこめパン」などを展開していく。
「お米由来の乳酸菌」の新ブランドは「Rice BIO」とした。「健康と美容をサポートする」というビジョンを掲げ、まずは業務用商品として展開し、今後は世界展開も視野に入れていくとした。
〈大豆油糧日報2022年3月8日付〉