強まる簡便化傾向、レンジ対応包装に注目、ジャパン品質を海外へ
鮮度を訴求するという新たな価値提案に成功した醤油容器をはじめ、パックや瓶が主流である清酒におけるパウチやペットボトルなどの台頭、ハム・ソーセージなどの畜肉加工品では剥離しやすいポリエチレンを採用するなど、中身での差別化が難しくなっている中、ここ数年の食品業界では容器や包装形態によって特徴を出す流れが見られる。高齢化社会を迎えるにあたってユニバーサルデザインは必須となるであろうし、環境配慮からエコであることが重視される。手に取りやすいデザイン性の高さというのも求められる。最近では簡便化の傾向により、電子レンジで手軽に調理できる簡便商材のニーズも強くなっており、レンジアップに対応する包材に注目が集まっている。また、メイドインジャパン品質の海外展開を図るため、タイなどへ現地法人の設立などの動きも目立つ。