食品メーカー19社15年12月期決算、14社増収5社は減収、サッポロHD除き増益確保
ビールメーカー4社を含む主要食品メーカー19社の15年12月期第2四半期(中間)決算(一部11月期)が出揃った。連結売上では前年と同じ14社が増収、減収は1社増の5社となった。営業利益は下位こそ赤字・減益がみられるが、上位は営業赤字のサッポロHDを除き、ほぼ増益を確保した。
ビール4社(HD=ホールディングス)の第2四半期決算は、サントリーHD、キリンHD、アサヒグループHDの3社が増収増益の好調だったのに対し、サッポロHDは増収ながら国内酒類事業の減収などで営業赤字となった。
サントリーHDは国内売上高が7410億円で0・6%増と微増にとどまったが、ビームサントリー社の58%増など海外売上が32・9%増の4954億円と好調で連結では11・5%増。営業利益は利益率の高いビーム社が加わったこと、高付加価値商品の強化に取り組んだことで、大幅な増益となった。キリンHDは日本綜合飲料事業が増収、海外綜合飲料が減収、連結では1・3%の増収となった。日本綜合飲料事業はキリンビール、キリンビバレッジの販売が増加したが、販売費の増加などで営業利益は減収。全国9工場の「地元生まれの一番搾り」は計画を上回った。海外綜合飲料事業は主力のオセアニアで景況感の悪化から減収となったがコスト削減策と飲料の収益性向上により、増益を確保、海外全体でも減収ながら増益となった。