UF業務用展示会、“おいしいコーヒー+α”で外食の価値を創出
ユーシーシーフーヅは10~11日、五反田TOCビル(東京都品川区)で業務用食品展示商談会「WHO’S FOODS」を開いた。今回のテーマは「おいしいコーヒー+“?”=外食の新たな価値~あらゆるシーンで最高のコーヒーを~」とした。コンビニコーヒーの浸透で消費者がコーヒーを飲む機会が増えているなか、外食において差別化が課題となっている。コーヒーにプラスαを組み合わせて、外食の新たな価値を創出していくことを提案するのが本展示会のコンセプトとなった。また外食店の従業員の技能向上を目的とした、コーヒー抽出技術の競技大会「UCCコーヒーマスターズ」の関東地区大会も会場内で行われた。
展示商談会は今年で10回目となる。今年は2月3日から、東京、名古屋、神戸、岡山、福岡–の全国5会場で順次開催されてきた。東京会場が最後となる。各会場とも2日間開催で、合計2万3,000人が来場する見込みで、国内最大級の業務用食品展示会だ。
出展企業はUCCグループ4社を含めメーカー73社、展示アイテムは約3,000品目。
コーヒーブースでは外食店ならではの抽出=演出の提案や、話題の“サードウェーブ”への対応として豆や抽出方法にこだわった提案、ビアサーバー型の器具を使った泡立つアイスコーヒーの新提案を行った。また業態別のフードメニューに最適なコーヒーの提案も行った。出展メーカーの食材を使ってイタリアン、フレンチ、中華、和食、焼肉、韓国、インド–の7業態の代表的なメニューを取り上げ、例えばインド料理にはスパイスを入れたコーヒーなどを提案した。
フードメニューの提案では喫茶店の定番に焦点を当てた。ナポリタン、ホットサンド、ホットケーキ、トーストをテーマに定番メニューとトレンドに合わせたアレンジメニューとを、それぞれに合うコーヒーとともに提案した。特に「ホットサンドはCVsで提供するのは難しく差別化しやすいと評判がいい」(太田朝之営業統括本部マーケティング部部長)という。
コーヒーを使った「コーヒーフード」も提案。ミルクコーヒー風味の「ミーコーピラフ」やコーヒーわらびもちなどを試食提供し、来場者の関心を集めた。
人手不足、人件費高騰を受けて「手軽」と「本格」を兼ね備えた効率化メニューの提案も行った。▽「茹で上げ8秒」のパスタに冷凍パスタソースをかけるだけ▽「5分で出来る」生パスタラザニア▽「6分ボイル包丁いらず」炭火焼照焼きチキンの丼▽「仕込みいらず揚げるだけ3分」のジューシーな唐揚げ▽「電子レンジ20秒」NY発!カップケーキ–などと調理時間を強調して訴求した。