両社の技術融合し新たなイノベーションを起こす=味の素冷食吉峯社長
味の素Jawo社(味の素ヤボ社)は9日、ポーランド・チェンストホーバー市の現地で新工場竣工のオープニングセレモニーを行った(一部既報)。セレモニーでは初めに味の素冷凍食品吉峯英虎社長、味の素Jawo社日比聡社長(味の素冷凍食品取締役専務執行役員)、レナタ・カスプッシュツカ同副社長(Jawo社社長)、ヤン同取締役(Jawo社ファウンダー)の4氏によるテープカットが行われた。
祝賀会では味の素冷凍食品吉峯英虎社長があいさつした。
「この工場はかつてJawo社が本格的に生産を始めた場所であり、創業者の皆さんにとって思い出の土地。スタートした今回のジョイントビジネス成功のポイントは、我々味の素のメンバーがJawo社のトップと出会うことができたことに尽きる。味の素冷凍食品は独自技術でイノベーションする企業理念で事業を進めているが、今回の『餃子』はその理念を示す世界製品である。これからも味の素冷食の技術とJawo社の技術を融合し、『餃子』に限らず新たなイノベーションを起こしていきたい。そしてポーランドだけでなく欧州全体に感動を表していきたい」。
続いて、味の素三宅浩之常務執行役員欧州アフリカ本部長が次のように述べて、乾杯の発声を行った。
「味の素の欧州での活動は1954年パリ事務所開設に始まる。その後、調味料・アミノ酸・医薬品等事業を拡大し、現在はコンシューマー食品事業へと活動を広げている。そのいずれもが成功しているのは素晴らしいパートナーと各地で仕事ができたことのおかげ。和食や旨味が広く欧州で浸透する中で今回の工場竣工は時機に適ったもの。北はロシア、南はナイジェリアやカメルーン、東はエジプトやケニアまで我々は仕事をしているが、味の素Jawo社はその中で19番目の拠点だ。高品質で美味しく、消費者が喜ぶ価格で『餃子』を製造して欲しい。また、女性により経営されている会社と仕事をすることも初めて。我々を厳しく指導して欲しい」。