市冷協、日本ホビーショーに出展、メーカー17社の試食に今年も長蛇の列

首都圏市販冷食連絡協議会(市冷協、山根隆幸会長)は23~24日、東京ビッグサイト(東京・江東区)で開催されている「日本ホビーショー」(主催:日本ホビー協会)に、同協議会賛助会員であるメーカー17社の商品を試食できるブースを出展した。2年目となる今回も、ブース入口には会場直後から長蛇の列ができた。

展示は「おいしいパーティーテーブル」と題し、協賛メーカー各社が来場者に自社商品の試食を提供した。昨年予想以上の来場があったことから今年は、各社とも1商品につき各日1,700食分を用意、前回よりも担当者を増員して臨んでいる。中には自社商品を4品用意したメーカーもあった。

今回はブース内120~130人の入場制限をかけ、来場者は落ち着いて食事を楽しめたようだ。

市冷協の正会員である卸売企業から5人社員をインタビュアーとして、来場者に感想や意見を聴取する取り組みも新たに行った。担当者は精力的に来場者とコミュニケーションを図った。

5月~6月にかけて実施する、消費者キャンペーンとの連動性を高める工夫もした。来場者はキャンペーン応募ハガキに名前と住所を記入してから入場する。ハガキを自宅まで持ち帰ってもらうことで、応募数増加につなげる狙いだ。

人気投票も行い、退場時に試食の中から気に入った商品にシールを貼ってもらった。序列をつけるのが目的ではなく、改めて試食した商品の味と商品パッケージを印象付けることで、購買につなげる狙いがあるという。

山根会長は取材にこたえ「去年は非常に好評で、目的としていた新規ユーザーの開拓、既存ユーザーにはより良さを知ってもらうことができた。このイベントの来場者は市販冷食の核ターゲットとなる30~60代女性が中心だが、手作りが好きなライフスタイルにこだわりをもった人が多い。冷食を使っていない人も多いことから、新規ユーザーを狙った面では効果的だったと感じている。一方でこのイベントの来場者からの消費者キャンペーンへの応募は少なかった。その点も改善の工夫をしている」と説明し、「市冷協では(組織の性質から)店頭でのダイレクトな販促などはできない。このような地道な啓蒙、普及活動を続けたい。賛助会員にとっても通常のマネキン販売と違った良さを感じてもらっていると思う」と述べた。