外食や惣菜への伸長で売上高500億円突破も原料高騰などで減益

日東ベストが14日、発表した15年3月期連結業績は売上高が前年比4.8%増の516億0,800万円と伸長したが、営業利益は59.9%減1億5,000万円、経常利益は同53.4%減の1億9,900万円と減益だった。一方当期純利益は新工場取得に伴う補助金収入もあり、18.1%増の1億8,700万円と増益だった。

売上高500億円を突破した増収の主な要因は、進展する外食分野や惣菜分野へ向けたカツや焼肉類の導入による伸長による。一方、減益要因は、昨年7月並びに1月に一部値上げを実施したが、その際に想定していた状況を大きく上回る原料高騰や為替等により収益を圧迫した形になったことが挙げられる。

部門別売上高は、冷凍食品部門が5.0%増400億5,000万円、日配食品部門が8.4%増84億4,000万円、缶詰部門が5.8%減31億1,700万円だった。

今年は特にハンバーグに力を入れており、例えば山形工場で製造する「JGザ・ビーフハンバーグ」を使い、各種のメニュー提案に絡めるなど、広い外食分野を中心に拡売を充実、推進していくとしている。

なお、昨年稼働した新工場の山形工場については、現在順調に推移しており、今後はハンバーグとハムカツの両ラインの更なる効率をアップさせながら、顧客ニーズに合致した新商品の開発に注力し、5年計画で全体の事業化を完成していく考えだ。

また、16年3月期の計画としては、リニューアルも含めた商品の一層のブラッシュアップを図ることで、より高い収益への貢献を目指したいとしている。他に、各種外食はもちろん健康関連や惣菜分野への拡大について、慎重かつ大胆に取り組み、成果をあげたいとしている。定量的には売上高1.9%増526億円、営業利益264.6%増5億5,000万円と増収大幅増益を計画している。