15年度計画は5%増384億円、品質第一、CsR経営が最大のテーマ/ヤヨイサンフーズ川島社長
ヤヨイサンフーズの川島義則社長は9日記者会見し、14年度決算概況、15年度4~5月の販売動向、15年度計画と取り組みの基本的な考え方を説明した。
それによると、14年度の売上高(出荷ベース)は前期比1.3%増366億3,000万円としたが、目標には未達成だった。営業利益は前期を割った。川島社長は「畜肉・水産原材料の高騰が響き、前年より9億円利益減に。売上げではOEMとコンビニ向けが販売減。他のNBでカバーしきれず、工場の稼働にも影響した」と述べた。
主なカテゴリー別の販売は、グラタンとデザートは横ばい、コロッケ(ポテト、クリーム)2%増、メンチカツ8%増、ハムカツ14%増、煮魚・焼魚14%増、丼の具15%増、「ソフリ」24%増。丼の具は昨秋の直火焼き製品が評価され、今年1月の値上げ以降も順調な販売が継続している。また、パスタ7%減、ハンバーグ3%減、餃子3%減。PBの取り扱い、OEM減が影響した。
市場別動向は、中食は順調。給食は、学給は野菜高騰も給食費上がらずデザート類にしわ寄せが出ている。病院・施設給食は「ソフリ」が順調。「『ソフリ』の販売は前期9億800万円。今期は10億円達成できそう」。外食は二極化傾向も、全体では横ばい。
また、4~5月の販売は4月12%増。「高い伸びは値上げの影響と物量の伸びが半々」。5月は連休中の営業日等の関係で前年を割った。4~5月合わせて4.3%増。
15年度計画は5%増384億円。「値上げしているため、実質物量の伸長は2.5~3%増目標。営業利益は旧ヤヨイ食品と旧ニチロサンフーズの単純合算を超える数値目標で取り組む」。また、15年度上期の販売目標は6~7%増、下期が2~3%増。
川島社長は15年度の取り組み基本的な考え方について「①品質第一。安全安心を最優先する。②ユーザーの要求を満たす価値ある商品を提供する。③販売強化し、売上げ・収益目標を堅持。CsR経営、企業の社会的責任を果たす会社であること。これを最大のテーマとして事業を進める」と強調した。