三井食品3月期、売上高6.6%増の7,538億円、経常利益は1.8%増
三井食品は22日、2015年3月期決算を発表した。中計NSP2015の最終年となる期であり、「需要創造型卸への変革」「異質化戦略を推進」をキーワードにすすめてきた結果、売上高は106.6%の7,538億円、経常利益は101.8%の26億円となった。中計のチャレンジ目標であった8,000億円には届かなかったが、過去最高の売上となった。増税前仮需の反動があったが、それ以上に、13年期に資本提携した永井商店、浅井酒類、藤徳物産の3社の売上がまるまるオンしたことが大きかった。
また、経常利益についても、物流費などのコストアップ要因が重なるなか、異質化戦略、単品管理などのコストコントロールを徹底した結果、増益となった。物流費は、センターフィが7%増えるなどで計3%増えた。
カテゴリー別では、酒類は浅井酒類のオンが大きく、108.3%となった。飲料は冷夏の影響で101.5%にとどまった。
業態別では、SM/CVSは藤徳物産のオンが大きく108.7%。DS/Drgは、広域チェーンとの取組みを強化して105.8%と伸長した。エリア別では、中四国は藤徳物産のオンが大きく191.7%となった。
NSP2015の総括では、SMとの取組みは12年期1,133億円が15年期1,777億円と57%増、DS/Drgとの取組は、12年期955億円が15年期1,672億円と75%増、業務用・外食企業との取組は、成長外食企業との取組み、月曜会活動の活性化によるメニュー提案強化で、12年期903億円が15年期1,036億円と15%増となった。
カテゴリー別では、低温カテゴリーは、オリジナル商品の開発、青果扱い拡大、藤徳との協業で12年期785億円を15年期980億円に25%増となった。オリジナル商品は、PB・輸入開発・ヘルスケア・リージョナル商品の開発強化による異質化で、12年期50億円が15年期95億円に94%拡大した。