15年度5%増計画、安全安心をすべてに優先したモノ作りを/ヤヨイサンフーズ川島社長
ヤヨイサンフーズの川島義則社長は新商品発表を前に、15年度方針、15年度秋の新商品の要点などについて語った。
「昨年4月、統合新会社となり開発、生産、品質管理、販売各部門での技術の融合とレベルアップを進めてきた。お客からは統合前以上の支援を得た1年だった。
14年度の出荷ベース売上高は前期比1.3%増366億円、営業利益は大幅減だった。要因は消費増税による消費減退、円安による輸入原料高騰で約9億円の利益圧縮があり、対応に苦慮した。
好調カテゴリーはメンチカツ8%増、丼の具15%増、ハムカツ14%増など畜肉カテゴリーが伸長。旧ヤヨイ食品、旧ニチロサンーズの得意カテゴリーであり、会社統合によりそれぞれ強みが生かされ、畜肉製品に強いメーカーとの認識を得た。また、煮魚・焼魚14%増、やわらか食『ソフリ』24%増はロングセラー商品と技術を駆使した商品として学校、病院・介護施設で好調。
15年度は5%増384億円の計画。営業利益は合併前の2社の単純合計を上回る数値が目標。そのための方針は3点。①メーカーの生命線は品質。安全安心をすべてに優先したモノ作りに徹する。②商品。開発・生産が一体となりマーケットニーズを満たす商品を開発し、付加価値創造型企業への飛躍を目指す。③販売。お客に密着した営業活動と価値提案を行い、営業マン一人ひとりの優位性を高める。統合2年目となり内部教育は済んでおり、得意先に対して商品の優位性を徹底訴求する。この3つの方針のほか、業務の効率化、コスト削減など全社員が意識を持ち、目標達成したい。15年度第1四半期(4~6月)実績は5%増の90億2,400万円、営業利益は大幅増益、予算水準で推移した」。