イートアンド、4~5月は焼き餃子売上37.8%増、シェア3割超に
イートアンドは15日、都内で新商品発表会を開催した(既報)。冒頭、あいさつした仲田浩康専務が、現在の冷凍餃子市場の動向などについて説明した。
仲田専務によれば、2014年の冷凍餃子市場は前年比8.4%増388億円と伸長。徐々に市場が縮小している370億円のチルド餃子市場をついに逆転した(富士経済)。簡便性へのニーズと、冷凍餃子のクオリティ向上、認知拡大が寄与した結果で、今後も毎年20億円ペースでの伸長が見込まれ、もっとアイテムを広げる余地があると見る。
そうした中、焼き餃子シェアで2位に付ける同社は「羽根つき餃子」の投入と認知の拡大によりシェア30%を超えるまでに伸長、依然トップメーカーが50%超のシェアを持つが、15年4~5月は売上が前年比37.8%増と伸長。メーカーシェアでは前年同月と比較し、シェアの差を9.7ポイント縮小したという(インテージSCI)。
冷凍水餃子市場は2014年、前年比3割増の40億円と伸長。15年も前年比31%増の50億円超が予測される中、同社のシェアは6割と、2位(16%ほど)に大差を付けてトップになっているという(富士経済)。
仲田専務は来場者に向け「一般の方には約450店舗ある外食の大阪王将のイメージが強いと思うが、大まかに言って売上の半分が外食、半分は食品販売だ。東証一部に上場しているが、業種の分類もサービス業や外食ではなく、食品製造業で登録されている」「外食も着実に認知度を上げているが、食品のシェアも意外と大きいことを知ってもらいたい」など述べた。
また、「大阪王将 羽根つき餃子」「同 鰹仕立ての焼き餃子」の2品が2015年のモンドセレクション金賞を受賞したことについて「今やモンド受賞は珍しくないが、冷食ではあまりなかったので出品し、受賞した。パッケージをリニューアルしモンド金賞受賞を訴求し、新規ユーザーの獲得を狙いたい」など述べた。
なお、モンドセレクション金賞受賞の2品のほか、「大阪王将ぷるもち水餃子」もパッケージをリニューアルし、「売上No.1」の文言をパッケージに入れる。