テーブルマーク、秋の新商品では「和風に強いメーカー」を訴求
テーブルマークは2015年秋の新商品として、家庭用冷食10品、家庭用常温品4品、業務用20品の合計34品を発売する。一方、リニューアル品は家庭用冷食19品、家庭用常温品3品、業務用8品の合計30品(家庭用冷食については既報)。家庭用冷食では食材の価格上昇を反映して仕様変更が多数となった。家庭用の目玉商品は看板商品の「さぬきうどん5食」。小麦粉の品位を上げ、トレンドの食感を加味した商品に仕立て直した。業務用ではチャネル別に注力食品を絞り込んで提案する。
28日に都内で新商品発表会を開いた。吉村行雄執行役員マーケティング&セールス戦略部長が当季の開発テーマについて説明した。
当季開発テーマは春に引き続き「“明確な優位性”と“美味しさ”の両立」。すなわち、チャネルニーズ分析と自社シーズを活用しながら、テーブルマークならではの市場展開を行うことを目指すとした。
特に秋口以降に押さえる点は次の3点。▽テーブルマーク=和風系に強いメーカー▽健康&美味しさの要素を取り入れた商品の上市▽高付加価値商品のシリーズ化–。
和風系について「テーブルマークはもともとうどんやお好み焼き、赤飯など和風系に強いメーカーだが、ユネスコ無形文化遺産に和食が登録され、今年ミラノ万博でも和食が注目されている。またインバウンド消費がいま活況を呈している。このような中、和風商品に各社着目していると思う」(同氏)として、和風商品に磨きをかけ、四季を通して季節感のある商品を投入して彩りある付加価値商品を提案していくとする。
健康&美味しさについては、機能性表示食品制度のスタートや幅広い年齢層での健康意識の高まりに対して、テーブルマークの強みである「美味しさ」に健康要素を組み合わせた商品を提案していくとする。「機能性表示食品についてはまだ発売しておらず、慎重に取り組みたい。現状の商品に健康の要素を取り入れていきたい」とした。
高付加価値商品については「家庭用冷食では食卓向け和風商品がこの春伸長している。業務用ではコロッケをリニューアル。高付加価値のシリーズ化を進めていく」とした。
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