15年上半期の凍菜輸入量1.0%減45.6万t、平均14%単価上昇

財務省が30日発表した2015年上半期(1~6月)の輸入通関実績によると、冷凍野菜輸入量は前年比1.0%減の45万6,470tとなり2年ぶりに前年比マイナスとなったものの高水準で推移した。金額ベースでは12.6%増の930億6,001万円と大幅に増加。1kg当たり平均単価は203.9円と大幅に上昇した前年よりもさらに13.8%上昇している。また中国産は前年比5.9%減の18万4,071t、キロ単価は3年連続で2ケタ増となった。

最大品目のポテトは前年を1.0%上回り17万9,514tとなった。キロ単価は150.5円と前年より14.1%上昇している。米国産が12.8%減と減少した一方、2位のカナダが30.8%増と前年の大幅減から一転して大幅増となった。ベルギーも2.3倍増と大幅に伸長。オランダも3倍増と引き続き大幅に増加している。

枝豆は3.6%増の3万6,058tとなった。2年ぶりのプラス。平均単価は253.8円と17.7%上昇した。トップシェアの台湾産が6.1%増と堅調。中国産は6.7%減と減少傾向が続いているが、タイ産が13.1%増と大幅増に転じた。前年大幅減となったインドネシアは5.6%減と伸び悩んだ。

コーンは13.0%増とプラスに転じた。トップシェアの米国産は1.8%増にとどまったが、2位のタイが38.0%増、ニュージーランドは55.2%増と伸長した。平均単価は185.7円と12.3%上昇した。

ブロッコリーは5.0%増と堅調。トップシェアの中国産は3.5%減とマイナスに転じたが、エクアドルが20.7%増と増加ペースを維持した。メキシコは4割弱の減少となったが、グアテマラが34.6%増と伸長した。

ほうれん草は6.3%増と堅調。トップシェアの中国産が2.2%増と堅調なところ、ベトナムが6割増、台湾が2割増と前年の低迷から回復を見せた。

さといもと混合野菜はともに4年連続で前年を下回った。さといもは平均単価が305.2円と5割弱値上がりした前年よりもさらに2割高い。混合野菜はトップの中国が26.1%減、米国も9.5%減と低迷した。一方、NZは9.4%増と引き続き回復基調。ベトナム産が数量を大幅に増やしている。