プリマハム、おかず向け「いつものおかず 豚のしょうが焼き」 食べ応えと本格的な味を追求
プリマハムは、9月1日、市販用冷凍食品の新商品「いつものおかず 豚のしょうが焼き」(160g/本体価格580円)を発売した。1日、加工食品事業本部の石井晃事業統括室室長代理兼商品企画部長、東日本支社特販部の中瀬善一部長らが取材に応じ、新商品の開発背景など説明した。
石井部長によれば、「これまで通り、畜肉メーカーとしてベーシックでおいしいものを少しずつ出していく方向性は変わらない」と言う。今回の商品は食卓の“おかず”を狙い、それに見合う厚めにスライスした豚ばら肉を使用。価格を安くするよりも満足感ある量感とおいしさを目指したという。食感も加熱殺菌するパウチ商品等と違い、肉そのものの食感が楽しめる。また、2トレイ入りでミニ丼などでも使いやすくするとともに、2回レンジアップ(1トレイの場合500W電子レンジで1分+かき混ぜて30秒)とすることで、加熱ムラを無くし、よりしょうがの香りが引き立つようにした。
製造は同社の主力商品である「まいにちまんぞくおべんとう 豚カルビ焼肉」同様、肉を焼くラインを持つ秋田プリマ食品が担当。製法も同じく肉を焼いてタレと絡める本格的な方法で作っているという。
中瀬部長によれば、味の評価が高く、商談も上々だという。冷食としては比較的高価格帯に属するが、「このところ流通側でも冷食の単価を上げようという動きも出てきており、その面でも価格に見合った味と価値だと評価を受けている。まずは食べてもらえば分かってもらえると思うので、手を伸ばしてもらえるよう販売で努力したい」という。
なお、中瀬部長によれば同社市販冷食の4月から現在までの販売状況は、数量ベースでほぼ前年並だが、原料コストが上昇する中これまで値上げをしていなかったこともあり、利益面では苦戦気味だという。