【秋の家庭用新商品・上】新商品は17社161品、年間300品超は4年連続
本紙が集計した今秋の家庭用冷凍食品新商品(リニューアル品を除く)は17社から161品となった。春と合わせた15年年間(夏季新商品を除く)のアイテム数は合計318品となり、4年連続で300品を超えた。これは家庭用冷食市場が拡大を続けてきたこともあるが、スーパーの売場の拡大、EDLP化など販売形態の変化も背景にある。今秋の新商品について、メーカー別・カテゴリー別の傾向を見ていく。(後日、新商品一覧表を掲載)
メーカー別で新商品の発売が最も多かったのはマルハニチロで26品だった。「あけぼの」「アクリ」の2ブランド各13品を発売した。同社では特に弁当商品が合計12品と品数で他社を圧倒した。DHA入り商品や継続提案している10個入り商品、「世界の山ちゃん」やヱスビー食品のラー油とのコラボ商品、弁当用デザートなど多彩。麺類では「新中華街」シリーズ20周年記念の担々麺など3品を投入、既存のほぼ全商品をリニューアルした。スナック・デザート類ではあけぼのブランドでもグラタンを発売した。アクリブランドでは新機軸の「わたしの旅ごはん」シリーズを3品そろえたほか、デザートピザを投入した。
2番目に多かったのは日本製粉で22品。リニューアルは1品だが、パスタは定番を刷新して新発売した商品が中心となった。中価格帯「オーマイプレミアム」の強化を図る取り組みだ。具付き個食米飯も引き続き提案、おかずと主食のワンディッシュ「よくばりプレート」にもドリアで新商品を投入した。食卓のおかずでも新シリーズ「レンジで美味しい ごはんのおかず」を提案している。
次いで日清食品冷凍が19品(地域限定商品3品を含む)。リニューアルも20品と多かった。春のパスタに続き、当季は「どん兵衛」シリーズをすべてリニューアルしている。日清食品冷凍の新商品は和麺、パスタ、中華麺と麺類が8品と充実しているほか、おにぎりでは弁当用商品を新提案、お好み焼きも「明太クリームソース」でバラエティ化した。トレンドにこたえ「おにぎらずの具」も提案。
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