卸・メーカーなど200社「アライアンス パートナー会」/シダックス

シダックス(志太勤一社長)は23日、食材等の一元化システムに協力する食品メーカーなど取引先企業約200社を招き、「第14回シダックス アライアンス パートナー会」を静岡県の自社ワイン工場、伊豆ワイナリーで開催した。

はじめに「森から未来をみる」をテーマに、作家でナチュラリストのC.W.ニコル氏が講演した。

講演後、志太社長は「訪日外国人は2,000万人を突破し、少子高齢社会の進展とともに日本経済をけん引する要素となっている。飲食業界の激変から新たなマーケティングを読み、プロセスとソーシャルの両マーケティングの両立で、大義を持った社会問題解決型企業として社会性を高め、自ら創造する未知なる挑戦でソーシャル・ウェルネスを実現できるよう取引先皆様と力を合せ事業展開していく」と述べた。

アライアンスを代表し、国分の土井弘光取締役常務執行役員は「海外における日本食の現状、外食企業に良いチャンスが到来したことを話したい。いま世界で日本食がブームだが、1位は寿司で2位はラーメンと出店が急増している。当社の国際事業部ではカレー製品の問い合わせも多い。例えばそのカレーをアジアで売った場合、100円だったものが300円、現地で1,000円にもなる。これから日本の外食産業は輸出しやすくなる。日本の外食市場は昨対比1.5%増24兆3,600億円だが、訪日した外国人のニーズは1位が日本食で2位がショッピング。日本で食の味を覚えた人が帰って日本食を食べる。それが国内外で外食を押し上げている要因だ。海外マーケットは160兆円から5年後には350兆円にまで膨れ上がるといわれ、海外の日本食店も北米中心からアジアや欧州に急増し、和食の世界遺産や五輪実施により日本そのものへの信頼感が増大する。ロンドン出店のあるラーメン屋では、日本で800円程度のものを2,200円で売っても客が並ぶ。TPPにより前は大企業しか展開できなかった海外事業ができるようになり、儲けた金も日本に持ち帰れるビジネスチャンスが広がっている」と述べた。

メーカーを代表しキッコーマンの染谷光男相談役は「私はシダックス様の『マザーフード』の考え方に感銘を受けている。未来を築く子供たちのためにソーシャルウェルネス企業として新ビジョンを掲げ、幅広い業種業態の中で方向性を一本にまとめて活動、水平垂直型に起業する中、顧客満足度のマーケティングの手法を早くから取り、高サービス高効率で顧客の信頼を高めてきた。管理栄養士の人材育成にも注力し、安全安心の経営基準と企業の社会性を高めてきた。我々もシダックスブランド力向上に貢献していく」と述べた。

懇親会では味の素の竹内秀樹執行役員東京支社長が挨拶、中締めはハウスの髙城敬文常務が務めて締め括った。