キリンとコラボ成功、夏以降好転-味の素冷凍食品岡本家庭用事業部長

味の素冷凍食品の岡本達也執行役員家庭用事業部長は15年度上期のマーケットと同社事業について次のように説明している。

「家庭用の15年度上期のマーケットは金額ベースで前年並み。値上げがあったため数量ベースでは若干前年を割っている。流通業の売り方の変化が加速し、割引セールは縮小、首都圏の店舗や新店でのリーチインケースの採用が響き、冷食売場から足が遠のくお客がある。割引セール時は目的買いプラス他の商品を購入するケースも多かった。大震災時はストック需要や弁当利用の人が増えたが、ここが流出している。

当社の上期第1四半期は苦しかった。昨年は消費増税の対策で4~5月に弁当商品で大型プロモーションを展開、今年はその反動があった。7~9月は回復基調にある。6~7月のキリンビールとのコラボキャンペーンが成功し、『ギョーザ』『若鶏のから揚げ』の販促が好調、8月下旬から発売の『ザ・チャーハン』も好調なスタートだが、上期全体では4~6月をカバーするまでには至らなかった」。

また、「上期は弁当商材の販売に注力し、弁当カテゴリーの構造見直し、得意先との売場作り務めた。『汁もれしないお弁当の小鉢』を発売、既存品のパッケージの見直しも行った。マーケットの弁当商材はダウントレンド。目的買いは少なく、各社の主力商品も厳しい状況にある。大震災後に増えた大人の弁当が頻度ダウン、他の惣菜やチルド、コンビニ弁当などに需要が流れた。それでも売場から情報発信し訴求を強める店舗は新たな需要を獲得している」。「汁もれしないお弁当の小鉢」では「牛すき焼き煮」と「肉じゃが」の牛肉タイプが順調。

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