テーブルマーク、稲庭風リニューアル 夏場のうどん需要拡大
テーブルマークは27日、同社食品開発センター(東京都大田区)で2016年春夏新商品の発表会を開いた。家庭用では看板商品の冷凍うどんで夏場需要の高い「稲庭風」をリニューアルする。ほかの主要商品もリニューアルし、冷凍うどんは1食180gを標準量目にする。お好み焼は生産能力を増強し、家庭用・業務用とも拡販に注力する方針だ。インバウンド需要の拡大を受けて、外食向けデザートの品ぞろえも強化した。
当季新商品は家庭用冷食8品、同常温品6品、業務用29品の計43品、リニューアルは家庭用25品、同常温4品、業務用15品の計44品。(家庭用冷食は商品概要など既報)
吉村行雄執行役員マーケティング&セールス戦略部長が開発テーマを説明した。
基本テーマは昨年同様「“明確な優位性”と“美味しさ”の両立」。チャネルニーズ分析と自社シーズを活用し、テーブルマークならではの市場展開を目指す。具体的には引き続き次の3点に焦点を当てる。①テーブルマーク=和風系に強いメーカー②健康&美味しさの要素を取り入れた商品の上市③高付加価値商品のシリーズ化–。
①について、昨年は訪日外国人が急増したが、2020年東京五輪に向け「日本食/和食」の需要はさらに広がると予想される。インバウンド消費では同社においてもうどんなど麺だけでなく、冷凍パン需要の伸びも見られるという。同社では和に強い面を生かして、四季を通して季節感ある商品を投入し、彩りある付加価値商品を上市していく。
③については業務用分野で「ハレの日」需要の増大傾向が見られるとして、自社シーズを商品に落とし込み、高付加価値商品を育成していくとした。
吉村執行役員は「“需要創造/他の温度帯からのスイッチ”と“モノ売りからコト売りの強化”にシフトし、冷食業界全体のマーケットシェアアップにも貢献していく」と語った。
具体的な商品説明は門田高泰マーケティング&セールス戦略部マーケミックス担当部長が行った。
家庭用冷食では冷凍麺はうどん類の一挙10品のリニューアルを通じて、夏場の“暑さ対策とメニュー対策”をキーワードに売場の導入品数の拡大、冷凍麺市場の底上げを図る。米飯では和風メニューの継続提案により四季を通じた売場の確立に、弁当・おかず類では夕食市場の拡大にそれぞれ取り組む。またスナック類はステープルに次いで販売規模の大きい商品群である、お好み焼・たこ焼の配荷拡大に取り組む方針だ。
うどんは夏場需要が拡大している「稲庭風うどん」について、原料粉のグレードを上げてなめらかでもちもちした食感を強めた。昨年リニューアルした「さぬきうどん」同様、1食180gに変更。素材うどんはほかの主要商品も180gに変更した。
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