東亜商事が業務用冷凍食品フェア、メーカー100社の新商品が一堂に

東亜商事は2月16・17日の両日、東京都文京区の東京ドームシティプリズムホールで、展示会「2016年グローバル東亜業務用冷凍食品フェア“絆”」を開催している。今回は「冷凍食品が爆食に近い進歩をとげました」をテーマに開催。出展規模は70小間・メーカー約100社が出展し、4000人以上の来場を見込む。来場者の7割がユーザー、3割が問屋だという。冷食事業本部長の山城篤常務は、展示会について「各メーカー様の新商品を大々的にお知らせすることと、当社の存在価値、他社との違いを企画提案で明確にすることが目的」とした。

同社の提案コーナーは、主に▽食のおもてなし▽冷凍フルーツ▽水産▽畜産▽TOAベーカリー▽TOAメディカルフーズ▽PB開発品▽PB商品–などのコーナーで展開する。

昨年に引き続き展開する「食のおもてなし」コーナーでは、2020年のオリンピックイヤーをにらみ、増加している訪日客向けの提案を実施。訪日客向けにご当地メニューを紹介する「ご当地の酒に合うもの、うまいもの!」「ムスリム・ベジタリアン対応」などで提案した。「インバウンドで外食をもっと盛り上げねばならないが、外国人が居酒屋に入ってもメニューも注文の仕方も分からない。チェーン店はまだしも、個店においても外国語表記のみでなく、ソフト面での対応が必要だ」(山城常務)とし、メニューや商品紹介にとどまらず、実際にムスリム向けのサービスを展開する日本SI研究所の取り組みなども紹介した。

「PB開発品」コーナーでは、水耕栽培のベビーリーフ15種を取り揃えて提案。衛生面や栄養面でも安定しているとともに、高付加価値商材としても期待する。現在、年間を通して届ける体制を構築、当面はホテル等需要層に試験的に導入し、いずれは一般ユーザーにも広げたい方針だという。

「畜産」コーナーでは、豚肉にスポットを当てて紹介(=写真中)。同社はこれまでも豚肉に取り組んできたが、展示会で大きく案内するのは初めてだという。具体的には、生産地・飼料が異なる豚の各部位食べ比べや、豚一次加工品のスライス・ミンチを使った有力調味料メーカー7社によるコラボメニュー提案を実施した。「畜産も業務用ルートが拡大しているが、これまでは定貫のブロイラー中心で、不定貫の豚肉はあまり扱わない問屋が多い。今回、定貫の豚肉も参考出品している。一次加工品含めて、拡大したい。また、将来は牛肉、チルドも手掛けていきたい」(同)という。

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