【低温卸インタビュー①】日本アクセス、食シーンに合わせた売場展開進める
<日本アクセス商品統括本部フローズンMD部長・玉田功氏>
–足元での冷食の実績は
市販・業務用合わせて4~12月の冷食実績は8%増、市販用は5%増、業務用は12%増となった。市販用は帳合の増減もあったが、チャネル別でSMは1%増を確保、ドラッグストアが10%増、CVSが28%増と伸長した。業務用は外食含めて新規ユーザーの獲得が押し上げた。
市販用をカテゴリー別で見ると、米飯6%増、中華5%増、その他(食卓向け等)が9%増、グラタン10%増、ピザ11%増など伸長。米飯は炒飯市場の盛り上がり、ピザやグラタンは前年減からの反動もあって伸長した。素材では冷凍野菜は国産を中心に伸長した。反面、麺類は前年並、おにぎりは前年増の反動で5%減、フライ類もマイナスだった。一方、業務用は多くのカテゴリーで伸長した。
–市販用冷食の市場環境は
一昨年に消費者庁の売価指導と消費増税があり苦戦したところだったが、足元では昨年末に気温が高く、素材麺など苦戦している。炒飯が市場をけん引したものの、それまで大きく伸びていたパスタ類が鈍化している。また、EDLP化が一巡してきたが、昨春の価格改定が実勢価格にはさほど反映していないようにも感じる。全体として、大きな事件事故がなかったにもかかわらず、冷食の伸び率が若干鈍化していると思う。ただ、一律半額セールで値引きに左右されるところから、2極分化もあり、高くてよいものと、安いものの両極端で動くようにもなっている。
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