キンレイ、16年春夏新商品3品発売、ラーメン2品とうどん

キンレイは、16年春夏の新商品として、計3品を2月22日から、発売した(既報)。3日、都内で報道向けの調理体験会が開催され、開発背景などが明かされた。

量販店向け「お水がいらない ラーメン」シリーズからは「至鳳(しほう)」「紅鷹(べにたか)」の2品を発売。「至鳳」は鶏の濃厚な旨みが楽しめる鶏白湯ラーメン。鶏ガラ、丸鶏などを白く濁るまで炊き上、濃厚なコクがありながら、獣臭くない後味のスープが特長。鶏白湯フレーバーは、近年専門店で人気があり、鍋つゆ、カップ麺、チルド麺など他のカテゴリでも商品が増加しているという。今回の商品は、同シリーズのストレートスープならではの特長を生かし、エキスを主体に自社で鶏肉、にんにく、昆布を炊き出し合わせることで、濃厚なコクと豊かな風味を実現するとともに、チキンオイルに鶏肉を加えて加熱することで、鶏肉の旨味、香りを加え風味を向上させた。麺には全卵粉を使用した風味・甘味のある卵麺を使用。具材には、直火で焼き上げたチャーシューや、メンマ、ほうれん草、糸唐辛子を使用する。

「紅鷹」はコクのある醤油スープに、特製唐辛子油とにんにくの風味を利かせた台湾ラーメン。台湾ラーメンは、名古屋で台湾の麺料理をアレンジして作られた名古屋のご当地ラーメンで、トレンドの「台湾まぜそば」の原型に当たるもの。本品では、直火で加熱した特製唐辛子油と、にんにくを炊き出し、丸鶏のエキス、たまり醤油等とブレンドしたストレートスープが特長。具材には、直火炒めのソテーミンチ、もやし、にら、輪切り唐辛子を使用。麺は、全卵粉を使用した風味・甘味のある卵麺を使用する。

市場状況について説明した生産本部商品部商品企画チームの福田暢雄チームリーダーによれば、冷凍ラーメン市場(玉麺、弁当商材除く)は、市場で主力のあんかけラーメン、ちゃんぽんは苦戦ぎみだが、担々麺、豚骨ラーメンなどの一般的なラーメンメニューや、汁なし麺が伸長し、15年4~9月は前年比26%増と伸長。一方で、喫食経験率は冷凍うどんの約3分の1の20%強にとどまっているものの、メディアで話題となるなど、良いイメージが広がる傾向にあるという。

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