【春の家庭用新商品・上】新商品は19社から142品、リニューアルは過去最多に

2016年春の家庭用冷凍食品新商品が発売された。当季発売された新商品は5年ぶりに150を割り込んだ。もっとも新しい切り口の商品や新規参入企業も見られ品ぞろえはむしろ多彩になっている印象だ。カテゴリー別に見ると、弁当商品はリニューアルに偏り、新商品では夕食シーンの攻略に各社力が入った。糖質オフやオメガ3脂肪酸、食物繊維など健康機軸の商品にも一歩踏み込んだ提案が目立つ。一方で有力メーカーのリニューアル品は値上げのあった昨年春をも大幅に上回り、過去最多となっている。

本紙が集計した家庭用冷食メーカー19社が今春発売した家庭用冷凍食品新商品(リニューアル品を除く)は、前年春(17社合計157品)を下回る142品だった。

一方で当季のリニューアル品は主要10社合計で167品と過去最多となった。リニューアル品の数が新商品を上回ったのは主要10社中7社を占める。リニューアルが新商品の2倍以上となったメーカーも3社あった。

メーカー別で新商品の発売が最も多かったのはマルハニチロで23品。リニューアルは28品と新商品を上回った。

食卓向けの「おいしいおかず」シリーズでは具沢山のソースとフライをセットにした商品が目新しい。これまでソース入りフライやトッピングのアイデアを形にしてきた同社らしい商品。新開発のトレーで提案する。需要が低迷する分野に対して、冷凍ピザではピザソース、トッピングを使い分けた新規商品「ピッツァハーフ&ハーフ」を、弁当商品では11品と多数品ぞろえして需要喚起を狙う。

日本製粉が19品で続いた。パスタ類は「オーマイプレミアム」を全面リニューアルした一方、新商品は8品と構成比としては低め。パスタは「オーマイプレミアム」のリニューアルが軸となった。一方で食卓のおかず「レンジで美味しいごはんのおかず」シリーズには一挙5品を投入。タテ型パッケージに変更している。

次いで日清フーズと日本水産が13品で並んだ。ただしリニューアルはそれぞれ3品と19品で差がある。

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